三重県の志摩スペイン村パルケエスパーニャにある、世界最大級の吊り下げ式ジェットコースター「ピレネー」。
みなさんは乗ったことがありますか?
これから乗る予定があるけれど、どれくらい怖いのか不安に思っているのかもしれませんね。
あるいは、絶叫マシンは少し苦手だけど、友達や家族に誘われて断れずにいるという方もいらっしゃるでしょう。
高さやスピード、そして独特の浮遊感や酔いやすさなど、乗車前に知っておきたい情報はたくさんあります。
私自身も最初はドキドキしていましたが、実際に体験してみると、ただ怖いだけではないこのコースターの魅力に気づくことができました。
中学の時の卒業遠足がスペイン村だったのですが、ピレネーに20回乗り、集合時間に間に合わず先生に怒られた記憶があります。
この記事では、私の実体験を交えながら、ピレネーの怖さの正体や、少しでも安心して乗るための座席選びのコツなどを詳しくご紹介します。
- ピレネーが「怖い」と言われる物理的な理由と身体への負担
- 乗り物酔いをしやすい人が避けるべき危険な座席
- 絶叫マシンが苦手な人でも楽しめるための具体的な対策
- 国内の他機種と比較した際の恐怖レベルの違い
志摩スペイン村ピレネーの怖さの正体とは?
まずは、ピレネーがなぜこれほどまでに「怖い」と恐れられているのか、その正体を深掘りしていきましょう。
ピレネーは、スイスのボリガー&マビラード社(B&M社)という、ジェットコースター界では超一流のメーカーが設計しています。
このメーカーのコースターは、ガタガタとした不快な揺れが少なく、とにかく動きが滑らかなのが特徴です。
つまり、恐怖の質が「痛い」ではなく、純粋に「強烈なG(重力)とスピード」によるものなんですね。
高さ45mと時速100kmの恐怖
コースターに乗り込んでまず直面するのが、高さ45メートルまでの巻き上げです。
ビルで言うとだいたい13階から15階くらいの高さでしょうか。ここをゆっくりとカタカタと登っていく時間が、正直一番緊張します。
周りには伊勢志摩の美しい海(的矢湾)が見渡せて絶景なのですが、怖がりの人にとっては「こんな高いところまで来てしまった」という絶望感の方が大きいかもしれませんね。
生身の体でこのスピードを受け止めるわけですから、風圧もすごいですし、何より「自分の意思ではどうにもできない速度」で地面に向かっていく感覚が、本能的な恐怖を呼び起こします。
特に最初のドロップは、地面に向かって真っ逆さまに突き落とされるような感覚があり、ここでリタイアしたくなる人もいるほどの迫力です。
浮遊感と強烈なGの絶叫体験
ピレネーの怖さは、単に落ちるだけではありません。特徴的なのが、体がふわっと浮くような「浮遊感」と、逆に地面に押し付けられるような「強烈なG(重力加速度)」のコンボです。
全長1,234メートルというロングコースの中で、息つく暇もなくこれらの感覚が襲ってきます。
特に「ゼロGロール」と呼ばれるポイントでは、無重力状態のような不思議な感覚を味わえます。
また、垂直ループでは体重の約4倍近い重力がかかると言われていて、足先まで血が下がるようなズシッとした圧迫感を感じることも。
この「ふわっ」と「ズシッ」が交互に襲ってくるのが、ピレネーの醍醐味であり、恐ろしいところでもあります。この激しい重力変化は、体が座席に沈み込むような感覚を生み、逃げ場のない恐怖を演出しています。
6回の回転と足ブラの不安感
ピレネーは「インバーテッド(吊り下げ式)」というタイプで、足元に床がありません。スキーのリフトのように足がぶらぶらした状態で乗車します。これがまた、恐怖心を煽るんですよね。
- 足を踏ん張ることができないため、体を支えられない不安がある
- 視界を遮るものがないため、地面との距離感がリアルに伝わる
- 回転時に空と地面が逆さまになり、自分がどうなっているのか分からなくなる
コース中には、なんと合計6回もの回転ポイントがあります。
中でも「コブラロール」と呼ばれる蛇が頭をもたげたような形の回転コースは、国内では非常に珍しいレイアウトです。
足元が見えない状態でグルグルと回されるので、今自分が上を向いているのか下を向いているのか分からなくなり、三半規管が弱い人は特に注意が必要です。
私も昔のように何度も乗るのはきついですね。
過去の事故の噂と安全性の真実
「昔、部品が落ちたってニュースを見たけど大丈夫?」と心配される方もいるかもしれません。
確かに2019年頃に、部品の一部(背もたれのクッション材など)が落下するトラブルが報告されたことがありますが、これは乗客が怪我をするような脱線事故などとは性質が異なります。
実はピレネーを作っているB&M社のコースターは、安全性が非常に高いことで世界的に知られています。
車輪がレールを3方向からガッチリと挟み込む構造になっていて、物理的に脱線しにくい設計なんです。
また、太くてしっかりした安全ハーネス(ショルダーバー)が体を固定してくれるので、乗ってみると意外と「守られている感」があって安心できますよ。
※安全性については万全の点検が行われていますが、利用には身長制限(130cm以上)や年齢制限(10歳以上〜65歳未満)があります。必ず公式サイトで最新の利用基準を確認してください。
(出典:志摩スペイン村公式サイト『アトラクションの身長・年齢などによる制限について』)
絶叫マニアの評判と実際の感想
実際に乗った人たちの感想を見てみると、「思ったより怖くなかった」「爽快感が勝つ」という意見も意外と多いんです。
これは先ほどお話しした通り、乗り心地が非常にスムーズだからだと思います。ガタガタと頭を打ち付けるような痛みがないため、純粋にスリルだけを楽しめるんですね。
一方で、絶叫マシン好きなマニアの間では「日本で一番完成度が高いインバーテッドコースター」と評価されることも。
特に、地面スレスレを高速で旋回する時の迫力や、最後までスピードが落ちない構成は、マニアでも唸るほどのクオリティです。
ただ、激しいGがかかり続けるため、降りた後に「心地よい疲れ」を感じる人が多いようですね。
志摩スペイン村ピレネーの怖さと攻略法

ここからは、少しでも恐怖を和らげたい人、あるいは逆にスリルを追求したい人に向けて、具体的な攻略法をお伝えします。
実はピレネー、座る場所によって怖さや酔いやすさが全然違うんです。
酔いやすい座席と酔わない座席
「絶叫マシンは好きだけど、酔うのが心配」という方は、座席選びが超重要です。
ピレネーは横に4人並んで座るタイプですが、狙い目はズバリ「内側の2席」です。
| 座席の位置 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 外側(両端) | 遠心力が強くかかり、振り回される感覚が強い。酔いやすい。 | スリル派向け |
| 内側(中央) | 回転軸に近いため振動が少なく、視界も安定しやすい。 | 酔い対策向け |
外側の席はレールから離れている分、カーブの時に大きくブンブンと振り回されます。これが酔いの原因になりやすいので、不安な方は迷わず真ん中の席を確保しましょう。たった数十センチの違いですが、体感する揺れは全く違いますよ。
前と後ろで変わるスリルの違い
次に、前から後ろのどの列に座るかですが、これも「怖さの種類」が変わってきます。
- 最前列:視界が開けていて、レールが迫ってくる様子が丸見えです。次にどちらに曲がるかが分かるため酔いにくいですが、「視覚的な怖さ」はマックスです。地面に突っ込むような恐怖を味わいたいならここです。
- 最後尾:前の車両に引っ張られる力が働くため、頂上を超えた瞬間に急加速します。これを「ウィップ効果」と呼ぶのですが、予期せぬGがガツンと来るので、身体的な負荷とスリルは一番強いです。
怖がりさんは、動きが予測しやすい「前の方の列の内側」が一番無難かもしれませんね。
逆に、何が起こるかわからないスリルを楽しみたいなら「最後尾の外側」が最強の組み合わせです。
絶叫マシンが苦手な人の対処法

どうしても乗らなければならない時の対処法として、私が実践しているのは「大声を出すこと」です。
恥ずかしがらずに「キャー!」と叫ぶことで、お腹に力が入り、呼吸も止まらずに済みます。恐怖で息を止めて体を強張らせてしまうと、逆にGの影響を受けやすくなり、乗り終わった後にどっと疲れてしまいます。
怖くて目をつぶりたくなりますが、目をつぶると三半規管が狂って酔いやすくなります。
できるだけ目を開けて、遠くの景色やレールの一点を見つめるようにすると、脳が動きを予測できて楽になりますよ。
フジヤマなど国内機種との比較
よく比較される富士急ハイランドの「FUJIYAMA」ですが、あちらは「高さ」と「長さ」、そして車体のガタガタ揺れる「荒々しさ」が怖さのメインです。
一方、ピレネーは「滑らかさ」と「Gの圧力」が特徴で、怖さのベクトルが異なります。
また、USJの「フライングダイナソー」も同じB&M社製で似ていますが、あちらはうつ伏せ姿勢で強制連行される感覚。
ピレネーは座った姿勢で足がブラブラする分、遠心力を全身で感じる「振り子」のような怖さがあります。
個人的には、衝撃が少なくて首が痛くなりにくいのは断然ピレネーですね。
怖さレベルで言えば同等クラスですが、ピレネーの方が「純粋な重力体験」として楽しめるかもしれません。
待ち時間なしで乗る心の準備
志摩スペイン村あるあるなのですが、平日などは空いていて、ピレネーの待ち時間が「0分」ということがよくあります。
これは嬉しい反面、心の準備をする暇もなく乗り場まで直行することになるので、逆説的に恐怖が増すんです(笑)。
人気のテーマパークなら、列に並んで他の人の悲鳴を聞きながら「よし、乗るぞ」と覚悟を決める時間がありますよね。
でもここでは、心の準備運動をする間もなく発車してしまいます。
パークに入園する前から、しっかり気合を入れておくことをおすすめします!
もし、あまりにも怖くなってしまったら、無理をせずにパーク内の他のイベントを楽しむのも手です。
例えば、可愛いキャラクターたちに癒やされたり、期間限定のイベントに参加したりするのもおすすめですよ。
志摩スペイン村ピレネーの怖さまとめ
「志摩スペイン村 ピレネー 怖さ」についてリサーチしてきましたが、結論としては「日本屈指の怖さを誇るけれど、乗り心地が良くて爽快感もすごい」アトラクションだと言えます。
確かに45mの高さや強烈なGは怖いですが、古いコースターのような痛い衝撃はありません。
座席選び(内側・前方)などの対策をしっかりすれば、絶叫マシンが苦手な方でも「意外と楽しかった!」と思える可能性は高いですよ。
ぜひ、勇気を出して伊勢志摩の空を飛ぶような体験にチャレンジしてみてくださいね!


