2025年、世界遺産・高野山ではツキノワグマの出没に関する情報が相次いでいます。

熊出没による被害を避けるため、最新のマップや不動坂のような参詣道の状況、さらには古座川町を含む和歌山県全体の傾向まで、観光や登山で訪れる方が知っておくべき情報を網羅的に解説します。
- 2025年の最新目撃情報と危険エリア
- 熊に遭遇しないための具体的な予防策
- 万が一遭遇した場合の正しい対処法
- 和歌山県全体のツキノワグマの生息状況
高野山での熊出没2025年の最新情報
- 2025年の目撃件数と傾向
- 最新の公式出没情報と連絡先
- 熊出没が報告された具体的な場所
- 目撃地点マップと危険エリア
- 民家や人への被害の発生状況
2025年の目撃件数と傾向
2025年に入り、高野町ではツキノワグマの目撃情報が顕著に増加しています。
報道によれば、2025年の7月下旬から8月下旬にかけての約1ヶ月間で、計9件もの目撃情報が寄せられました。
この傾向は高野町に限った話ではありません。和歌山県全体として、ツキノワグマの目撃件数は過去にないレベルで増加しているのです。
例えば、2024年度は10月末までのわずか7ヶ月間で139件の目撃情報があり、これは過去10年間で最多だった2021年度の記録(年間77件)を大幅に上回る数値です。
このように、高野山を含む紀伊半島全体でクマの活動が活発化していることが、2025年の出没増加の背景にあると考えられます。
紀伊半島のツキノワグマの生息数
近年の調査によると、和歌山、奈良、三重の3県にまたがる紀伊半島のツキノワグマの推定生息数は467頭(2024年度調査)とされています。
これは1998年度の調査時の約180頭から大幅に増加しており、生息域が拡大していることが指摘されています。
最新の公式出没情報と連絡先
高野山周辺でのクマ目撃情報は、高野町役場や警察によって集約・発信されています。
ハイキングや観光で訪れる際は、必ず事前に最新の情報を確認するようにしてください。
情報は高野町の公式インスタグラムや町内放送、メールなどで随時呼びかけられています。
また、クマを目撃した場合は、決して近づかず、速やかに以下の連絡先に通報することが求められます。
もしクマを目撃した際は、「いつ」「どこで」「クマの大きさや様子」「逃げた方向」などを具体的に伝えることが、迅速な対応につながります。
| 機関名 | 部署名 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 高野町役場 | 観光振興課 | 0736-56-2780 |
| 高野町役場 | 富貴支所 | 0736-53-2301 |
| 和歌山県警察 橋本警察署 | 高野幹部交番所 | 0736-56-2436 |
| 和歌山県警察 橋本警察署 | 富貴警察官駐在所 | 0736-53-2012 |
熊出没が報告された具体的な場所
2025年に報告された目撃情報は、山林だけでなく、観光地や集落に近い場所も含まれており、特に注意が必要です。
高野町が公開した情報によれば、以下のような場所での目撃が報告されています。
- 高野町生活環境課から高野龍神スカイライン周辺
- 相ノ浦地区
- 筒香地区
- 極楽橋付近
- 高野山鶯谷から光の滝間
- 高野町じん芥処理センター付近
- 高野山鶯谷 記念の森付近(民家裏手)
- 奥の院裏手 一本杉付近
また、報道やSNSの情報では、世界遺産の金剛峯寺からわずか1キロの民家や、高野参詣道の一つである女人道(大門から女人堂)周辺でも出没が報告されています。
鶯谷地区は高野山の中心部に比較的近い場所であり、観光客も油断はできません。
目撃地点マップと危険エリア
高野町では、目撃情報があった箇所をまとめた情報を提供しており、一部のニュースサイトでは、これらの地点をGoogleマップ上で確認できるようになっています。
特に危険が指摘されているエリアは以下の通りです。
特に注意が必要な危険エリア
- 女人道(大門~女人堂): 2024年10月には、出没情報を受けて一時的に通行禁止の措置が取られました。
- 奥の院周辺: 「奥の院裏手 一本杉付近」など、観光客が訪れるエリアのすぐ近くでも目撃されています。
- 極楽橋付近: ケーブルカーの駅周辺でもあり、人通りがある場所です。
- 鶯谷地区: 町役場にも近いエリアで、民家付近での目撃もあります。
これらの情報は、クマが特定の山奥だけでなく、人里や観光ルートのすぐそばまで接近していることを示しています。高野山を訪れる際は、これらの危険エリアを認識し、十分な警戒が必要です。
民家や人への被害の発生状況
2025年10月現在、高野町内でのクマによる直接的な人身被害(負傷)の報告は入っていません。
しかし、他県では死亡事故も発生しており、予断を許さない状況が続いています。
一方で、民家への侵入や物的被害はすでに発生しています。
2025年8月には、金剛峯寺から約1kmの民家にツキノワグマが現れ、高さ約2メートルの柵を倒して庭に侵入しました。ク
マは畑の土を掘り返したり、干していた毛布で遊んだりしていたと報告されています。
また、ブログ情報によれば「霊宝館の裏で鹿が熊に襲われた」といった目撃談もあり、野生動物への被害も確認されています。
長年クマ対策に関わってきた猟友会の方によると、最近のクマは「人を怖がらない」個体も出てきていると指摘されており、いつ事故が起きてもおかしくない状態と言えるでしょう。
高野山の熊出没への対策と背景

- ツキノワグマ出没の特徴と習性
- 不動坂など登山道の通行について
- 登山や観光時に携帯すべき鈴など
- 古座川町など和歌山県全体の状況
- まとめ:高野山熊出没に十分な注意を
ツキノワグマ出没の特徴と習性
高野山周辺に出没しているのはツキノワグマです。
和歌山県に生息するツキノワグマは、紀伊半島の地域個体群として絶滅のおそれがある希少動物に指定され、長年狩猟が禁止されてきました。
しかし、近年の生息数の増加を受け、県は保護から管理へと方針を転換しつつあります。
ツキノワグマの基本的な習性を理解しておくことは、被害を防ぐために非常に重要です。
ツキノワグマの主な習性

- 聴覚と嗅覚が鋭い: 遠くの人間の足音や気配も察知できます。
- 臆病な性格: 基本的に人間を襲うことはありませんが、突然の遭遇(鉢合わせ)には驚いて攻撃的になることがあります。
- 子連れの親グマは危険: 子グマを守るために非常に攻撃的になります。子グマを見かけても絶対に近寄ってはいけません。
- 走るのが速い: 行動は鈍そうに見えても、人間より速く走ることができます(時速40kmほど)。
- 好物: 木の実、柿や栗などの果実、アリやハチ(ハチミツ)、動物の死骸などを食べます。特に甘い物や残飯の匂いに引き寄せられます。
最近の傾向として、「人を怖がらない」、人里を「餌場」として認識しているクマが増えている可能性が指摘されています。
また、紀伊半島のような温暖な地域では、クマは冬眠しないこともあるといわれており、冬場でも注意が必要です。
不動坂など登山道の通行について
クマの目撃情報が相次いでいることを受け、高野山周辺の登山道やハイキングコースの利用には最大限の注意が必要です。
特に、高野参詣道の一つである「女人道」(大門から女人堂間)では、2024年10月にクマが出没中であるとして、一時的に通行禁止となりました。
町は爆音機を設置して熊よけを行うなどの対策を講じています。
また、「不動坂」や神谷周辺も危険性が指摘されています。
実際に、登山予定だったハイカーが宿坊のスタッフから「一人で山に入るのはやめた方が良い」と忠告を受け、予定を断念したという事例も報告されています。
高野山町石道や不動坂など、山道を歩く計画がある場合は、単独行動を避け、必ず事前に役場や観光協会で最新の通行情報を確認してください。
登山や観光時に携帯すべき鈴など
クマとの遭遇を避けるためには、まず「クマに遭わないための予防策」が最も重要です。
クマは基本的に臆病で、人間の存在に気づけば自ら避けていくことが多いとされます。
クマに遭わないための予防策
- 音を出す: 自分の存在をクマに知らせるため、熊鈴を身につけたり、ラジオを鳴らしたりしながら行動してください。
- 複数人で行動する: できるだけ単独行動は避け、複数人で会話しながら歩くことも有効です。
- 早朝・夜間を避ける: クマは夜間や早朝の薄暗い時間帯によく活動します。この時間帯の外出や山歩きは特に注意が必要です。
- 痕跡に注意する: 山の中でクマの足跡や糞を見つけたら、その付近をクマが行動している証拠です。すぐに引き返してください。
- 食べ物を放置しない: 生ゴミや果実、お墓参りのお供え物(飲食物)はクマを引き寄せる原因になります。絶対に屋外に放置しないでください。
万が一、クマに出会ってしまった場合は、パニックにならず冷静に行動することが命を守ることにつながります。
もしもクマに出会ってしまったら
- あわてない: 遠くにいるだけなら心配ありません。そっと立ち去りましょう。
- 騒がない: 大声を出したり、石や棒を投げたりしないでください。クマを興奮させるだけです。
- そっと下がる: クマから目を離さず、背中を見せないようにして、ゆっくりと後ずさりして距離をとってください。
- 走って逃げない: 背中を見せて逃げるのは厳禁です。クマは本能的に襲ってくることがあります。
古座川町など和歌山県全体の状況
高野山での熊出没は、和歌山県全体、特に紀伊半島におけるツキノワグマの生息状況の変化と密接に関連しています。
前述の通り、紀伊半島全体の推定生息数は1998年の約180頭から2024年には467頭へと大幅に増加しました。
この結果、従来はクマの生息地とされていなかった地域にも出没が拡大しています。
2024年度の目撃情報では、田辺市(23件)、日高川町(20件)、新宮市(19件)などが多く、高野町(9件)や古座川町(2件)を含む県内広域で確認されています。
生息数の増加に伴い、従来は保護対象だったツキノワグマについて、和歌山県は「保護」から「個体数管理」へと方針を転換しました。
人を襲う危険性が高まっていることから、殺処分を可能にする新たな管理計画が開始されています。
高野山だけでなく、古座川町のような自然豊かな森林地帯を訪れる際も、クマの生息地と接していることを常に意識し、十分な対策を講じることが求められます。
まとめ:高野山熊出没に十分な注意を
この記事では、2025年における高野山のツキノワグマ出没に関する最新情報と対策を解説しました。最後に、重要なポイントをリストでまとめます。
- 2025年は高野町でクマの目撃情報が増加傾向にある
- 7月下旬から8月下旬の約1ヶ月で計9件の目撃があった
- 和歌山県全体でも2024年度の目撃件数が過去最多を記録した
- 紀伊半島のツキノワグマの推定生息数は増加している
- 高野山では金剛峯寺や奥の院、極楽橋付近など観光地の近くでも目撃されている
- 女人道や鶯谷、不動坂周辺は特に注意が必要なエリアである
- 民家の庭に侵入するなどの被害も発生している
- 現時点で高野町内での直接的な人身被害は報告されていない
- 出没しているのはツキノワグマである
- 臆病な性格だが鉢合わせると危険で、子連れの親グマは特に注意
- 最近は人を怖がらない個体もいると指摘されている
- 登山やハイキングでは熊鈴やラジオで音を出すことが重要
- 単独行動を避け、早朝や夜間の行動は控える
- 万が一出会ったら、騒がず、背中を見せずにゆっくり後退する
- クマを目撃したら速やかに役場や警察に通報する
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