熊野古道とお遍路の違いは?徹底比較ガイド

こんにちは!「三重県に行こう」運営者のまるこです。

最近、日本の「巡礼の道」がブームになっているみたいですね。

「熊野古道 お遍路」と検索してここにたどり着いた皆さんは、この二つの有名な巡礼路について、どんな違いがあるんだろう?と気になっているんじゃないかなと思います。

実際、どっちが大変なのか、初心者でも歩けるのか、必要な日数や費用はどれくらい違うのか、たくさんの疑問がありますよね。

熊野古道は三重県にもまたがる「伊勢路」があるので私も馴染み深いですが、お遍路との詳しい違いについては、しっかり調べてみるまで分からないことも多かったです。

この記事では、そんな皆さんの疑問に答えるために、熊野古道とお遍路のそれぞれの特徴や難易度、ルートの違いを、体験談や専門家の意見も交えながら分かりやすく比較していきます。

この記事を読めば、どちらがご自身の目的や体力に合っているか、きっと見えてくるかなと思います!

この記事の内容
  • 熊野古道とお遍路の根本的な目的の違い
  • それぞれの巡礼に必要な日数や費用の目安
  • 初心者におすすめのルートや歩き方のヒント
  • スペイン巡礼など国内外の巡礼路との比較
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目次

「熊野古道 お遍路」徹底比較

 写真提供:(公社)和歌山県観光連盟

まずは、この二つの巡礼路が持つ基本的な性格や、文化的な背景の違いから見ていきましょう。

熊野古道は2004年に世界遺産に登録されたことで一気に国際的な知名度が上がりましたし、お遍路も昔から続く日本独自の文化として根付いています。

似ているようで、実は目的が全然違うんですよ。

そもそも「お遍路とは」?

「お遍路」と聞くと、白い衣装(白衣)を着て菅笠をかぶり、金剛杖を持った「お遍路さん」の姿を思い浮かべますよね。

これは、約1200年前に弘法大師(空海)が修行したとされる四国四県(徳島、高知、愛媛、香川)にある88ヶ所の霊場(札所)を順番に巡る巡礼の「行為」そのものを指します。

世界的にも珍しい「回遊型」(ぐるっと一周して戻ってくる)の参拝ルートが特徴です。

その目的も、昔は修行や信仰が中心だったかもしれませんが、今では健康祈願や近親者の供養、あるいは自分探しの旅として、人によって本当にさまざまみたいですね。

全長は約1200kmから1400kmとも言われ、すべてを一度に歩き通す「通し打ち」には、なんと約40日以上もかかるそうです。

これはすごいですよね…。もちろん、現代では体力や日程に合わせて何回かに分けて巡る「区切り打ち」や、一つの県だけを巡る「一国参り」を選ぶ人がほとんどみたいですね。

お遍路の魅力「お接待」

お遍路の最大の魅力の一つとして、なんといっても「お接待」の文化があるかなと思います。

これは、地元の人々が巡礼者であるお遍路さんを(弘法大師様をお迎えするように)温かくもてなす風習のことです。

飲食物を差し入れたり、時には無料で泊まれる簡易宿泊施設「善根宿」を提供したりすることもあるそうで、人との触れ合いを大切にする「心の旅」という側面が強いのが、熊野古道とはまた違う大きな特徴ですね。

お遍路の基本用語

お遍路に挑戦するなら、いくつか基本的な用語を知っておくと便利かもです。

  • 札所(ふだしょ): 巡礼する88ヶ所のお寺のことです。
  • 打つ(うつ): 札所を巡拝すること。昔、木札を打ち付けていた名残だそうです。
  • 順打ち(じゅんうち): 1番から88番まで番号順に巡ること。
  • 逆打ち(ぎゃくうち): 88番から逆に巡ること。うるう年に行うと功徳が数倍になるとの言い伝えもあるとか。

「お遍路 熊野古道 違い」を解説

では、熊野古道とお遍路の最大の違いはどこにあるのでしょうか。

目的、道、文化の3つの視点で比べてみると、その違いがハッキリと見えてきますよ。私も調べてみて「なるほど!」と思った点をまとめてみますね。

【比較表】お遍路と熊野古道の主な違い

比較項目四国お遍路熊野古道
目的88ヶ所の「お寺 (札所)」を巡拝する(=の巡礼)熊野三山へ至る「」そのものを歩く(=の巡礼)
信仰対象弘法大師(空海)ゆかりの霊場熊野三山の神々(神道・仏教習合)
道の状況全長約1200km〜。国道や町中も多く含む。山道もあるが、全体としては整備された道が多い。ルートによるが、全長は約100km〜。未舗装の山道、峠越え、石畳が中心。トレッキング要素が強い。
文化・雰囲気「お接待」文化。巡礼者同士の交流(同士意識)が生まれやすい。自己と向き合う「内省的」な旅。海外からのトレッカーも多く国際的。
世界遺産登録申請を検討中(※)2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録済み。

(※)四国八十八ヶ所霊場会などの情報に基づきます。

こうして見ると、違いは歴然ですね。

お遍路は「88ヶ所のお寺を巡るスタンプラリー(失礼!)のような達成感と、人々との交流の旅」熊野古道は「世界遺産の神聖な自然(古道)そのものを体感し、自分と向き合うトレッキングの旅」といった感じでしょうか。

歩く服装のイメージも、お遍路は白衣に菅笠、金剛杖という伝統的なスタイルが象徴的ですが、熊野古道は登山やトレッキングに近い、機能的なアウトドアウェアの方が一般的かもしれません。

代表的な「四国お遍路」

先ほども触れましたが、「四国お遍路」は四国八十八カ所を巡る日本で最も有名な巡礼路の一つです。その壮大さから、費用や日数もかなりのものになります。

ある方の体験記によると、徒歩で約45日かけて巡った場合(1日平均25km歩く計算!)、宿泊費や食費、お賽銭、納経料(御朱印代)などで少なくとも30万円以上はかかったそうです。

また、快適な宿を選んだり、バスツアーなどを利用したりすると100万円以上になることも…。

費用の目安について

ここで紹介する費用は、あくまで一例です。物価の変動や利用する宿泊施設(宿坊、民宿、ホテル、善根宿など)によって大きく変わる可能性があります。

長期の巡礼に挑戦する場合は、ご自身の計画に合わせて十分な予算と予備費を準備することをおすすめします。

納経料(1ヶ所300円として×88ヶ所=26,400円)など、固定でかかる費用も計算に入れておきたいですね。

もちろん、これは「通し打ち」の場合です。数カ所だけを巡る数千円の日帰りバスツアーなどもたくさん企画されているので、まずはそういったツアーで気軽にお遍路の雰囲気を体験してみるのも良いスタートかなと思います。

調べてみると、読売旅行や、クラブツーリズムにお遍路ツアーの特集がありましたよ。

是非チェックしてみてくださいね♪

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「カトリック 巡礼地 日本」とは

巡礼というと神社やお寺のイメージが強いですが、日本にはキリスト教、特にカトリックの巡礼地も存在します。

インプットされた情報によると、ランキング外ではありますが、長崎県の五島列島や平戸市には、キリシタン殉教の歴史を伝える教会堂が今も数多く残っています。これらを巡る道は「キリスト教の巡礼の道」と呼ばれているそうです。

ちなみに、ランキング8位の「五島八十八カ所」は、弘法大師が中国と行き来する際に寄港したといわれる仏教(真言宗)の霊場です。同じ五島列島に、仏教の八十八カ所とカトリックの教会群という二つの巡礼地が共存しているというのが、多様な文化が息づく長崎らしくてとても興味深いですね。

「熊野古道 お遍路」計画ガイド

二つの巡礼路の基本的な違いがわかったところで、次は「じゃあ、実際に歩くとしたら?」という計画のための情報をご紹介します。特に熊野古道はルートの選択がとても重要です。ルートの難易度や日数、ツアー、安全対策など、具体的なポイントを見ていきましょう。

歩きごたえのある「巡礼 ルート」

どちらの道も「歩く」ことが基本ですが、その内容はかなり異なります。特に熊野古道は、どのルートを選ぶかで難易度や体験がまったく変わってきますよ。

熊野古道の主要ルート解説

写真提供:(公社)和歌山県観光連盟

熊野古道には主に6つのルートがありますが、代表的なものの特徴はこんな感じです。

  • 中辺路(なかへち): 人気No.1のメインルート。京都や田辺から熊野本宮大社を目指します。平安時代に上皇や貴族たちも歩いた公式ルートで、アップダウンが激しい峠越えが多いのが特徴です。体験談でも「登りがしんどすぎた」「急な崖の上り坂で凍結していて生命の危機を感じた」という声があるほど、決して楽な道ではありません。
  • 小辺路(こへち): 高野山と熊野本宮大社を結ぶ約70kmの山岳ルート。標高1000m以上の峠を3つも越える最難関ルートの一つです。ほとんどが山道で、お店や宿も途中にないため、しっかりとした登山装備と計画、熊対策が必須です。玄人向けですね。
  • 伊勢路(いせじ): 私(まるこ)イチオシの三重県のルート!伊勢神宮から熊野三山へ向かいます。馬越峠の美しい石畳など、歴史を感じる道が多いですが、こちらもいくつもの峠道を越えるので歩きごたえは十分ですよ。海沿いの景色も楽しめるところがあります。
  • 大辺路(おおへち): 田辺から海沿いに那智・新宮へ向かうルート。他のルートに比べて景色が開けていて、海沿いの景観を楽しめるのが魅力です。

初心者におすすめの熊野古道ルート

写真提供:(公社)和歌山県観光連盟

「いきなり峠越えは不安…」という初心者の方には、まず雰囲気を味わえる短いハイライトコースがおすすめです。

  • 発心門王子 → 熊野本宮大社 (約7.5km / 約2〜3時間) 熊野本宮大社の神域の入口とされる「発心門王子」からゴールを目指す、一番人気のコースです。全体的にゆるい下り基調で、里山の風景や史跡も多く、初心者や子連れでも歩きやすいですよ。
  • 大門坂 → 熊野那智大社 (約2.3km / 約1〜1.5時間) 樹齢数百年の杉並木と美しい石畳が続く、まさに「熊野古道」のイメージ通りの短距離コースです。ゴールは那智の滝や熊野那智大社なので、観光と合わせて歩けるのも良いですね。

    熊野古道の安全対策は万全に!

    初心者向けコースであっても、熊野古道は「山道」です。

    • 装備: スギちゃん(ヒールやサンダル)は論外ですが、スニーカーでも滑りやすい場所があります。履き慣れたトレッキングシューズが断然おすすめです。雨具も必須です。
    • 熊対策: 特に小辺路や中辺路の山間部では、熊よけの鈴や笛は必須です。観光客が多いルートでも油断は禁物です。
    • 天候と時期: 冬場(体験談では1月)には道が凍結することもあります。無理のない計画と、必要に応じて滑り止め(軽アイゼンなど)の準備も検討してください。

    安全第一で、決して無理をしないでくださいね。

    お遍路のルートと難易度

    お遍路は全長1200km以上と長距離ですが、ルートの多くは町中や国道に沿っています。

    もちろん、標高900mのお寺(雲辺寺)や、難所として有名な「焼山寺」へ登るような山道もありますが、熊野古道の小辺路のような本格的な登山装備が必須となる区間は比較的少ないようです。

    ただし、野宿をしながら1日40km以上歩くような「苦行」としての歩き方を選ぶと、当然ながら肉体的な難易度は跳ね上がります。歩き方次第で大変さが大きく変わるのがお遍路、と言えそうですね。

    目安となる「巡礼 日数」

    旅の計画に日数は欠かせませんよね。ここも二つの巡礼路で大きく異なります。

    熊野古道の日数

    熊野古道の最大の魅力は、体力や日程に合わせて日数を自由に選べることです。

    • 日帰り(約1.5時間〜3時間): 上記で紹介した「大門坂」や「発心門王子→本宮」コースなら、観光と合わせて気軽に歩けます。
    • 1泊2日〜2泊3日: 中辺路の主要部「滝尻王子」から「熊野本宮大社」までの約40kmを歩く標準的なコースです。1泊2日(1日約20km)はかなり健脚向けですね。体験談でも、滝尻から近露までで約6.5時間、近露から本宮まで約7.5時間かかっています。初心者の方は2泊3日(例:滝尻→高原泊、高原→近露泊、近露→本宮)で計画するのが安心かなと思います。
    • 4泊5日〜: 中辺路を踏破し、さらに熊野三山(本宮・速玉・那智)すべてを参拝し、川舟下りなども楽しむ余裕を持ったモデルコースです。

    お遍路の日数

    一方、お遍路は長期の計画が必要です。

    • 通し打ち(徒歩)約40日〜60日。1ヶ月半以上のまとまった休みが必要ですね…。
    • 区切り打ち: これが現実的です。数日〜数週間の休みが取れるたびに、前回の続きから歩くスタイルです。「今回は徳島県だけ」といった「一国参り」や、週末ごとに数ヶ寺ずつ巡る方も多いようです。

    日数で選ぶなら

    「週末や数日間の休みで、世界遺産の達成感を味わいたい」熊野古道(発心門王子ルートや1泊2日の中辺路など)

    「1ヶ月以上の休みを取って、自分と向き合う長い旅に出たい」お遍路(通し打ち)

    「数年かけて、コツコツと長い距離を制覇したい」お遍路(区切り打ち)

    こんな選び方ができそうですね。

    便利な「巡礼 ツアー」の活用

    「ひとりで計画するのは不安…」「荷物を持って山道を歩く自信がない…」「そもそも登山口までのアクセスが大変そう…」という方には、ツアーの活用がとってもおすすめです。

    お遍路のツアー

    お遍路では、数カ所の札所だけを巡る日帰りのバスツアーが各旅行会社から数千円でたくさん出ています。車がない方や、効率よく巡りたい方にはぴったりですね。「通し打ち」をサポートしてくれるバスツアーもあります。

    先ほどもお伝えしたバスツアーのお遍路ツアーはとても魅力的でしたよ!

    熊野古道のツアーとサービス

    熊野古道でもガイド付きのツアーが充実しています。特に、熊野古道伊勢路では、全190kmを踏破するガイド付きツアーが企画されていて、なんと1日単位での参加も可能だとか!

    さらに注目したいのが「荷物搬送サービス」です。熊野古道(特に中辺路)では、宿泊先から次の宿泊先へ荷物を運んでくれるサービスがあります(有料・要予約)。

    これなら、重いバックパックを背負って峠越えをしなくて済むので、体力に自信がなくても歩行に集中できますよね。

    ツアーに組み込まれていることもありますし、個人でも手配可能な場合があります。

    「熊野古道 サンティアゴ」共通巡礼

    熊野古道が世界的に注目されている理由の一つに、この「二つの道の巡礼者」制度があります。これは本当にロマンがありますよね!

    熊野古道は、スペインにあるキリスト教の有名な巡礼路「サンティアゴ・デ・コンポステーラの道」と、20年以上にわたって姉妹道提携を結んでいます。

    そして、両方の道を達成した人は「二つの道の巡礼者(Dual Pilgrim)」として登録されるんです!

    達成条件(徒歩の場合)は、

    • サンティアゴ巡礼路: 最後の100km以上を歩く
    • 熊野古道: 以下のいずれかを歩く
      • 滝尻王子から熊野本宮大社 (約38km)
      • 熊野那智大社から熊野本宮大社 (約30km)
      • 高野山から熊野本宮大社 (約65km)
      • 発心門王子から熊野本宮大社(約7km) + 熊野速玉大社と熊野那智大社に参詣

    達成すると、ホタテ貝(サンティアゴの象徴)と八咫烏(やたがらす、熊野の象徴)がデザインされた限定ピンバッジがもらえます。

    さらに、熊野本宮大社で登録すると、特別な太鼓を叩かせてもらえるセレモニーもあるそうですよ!

    共通巡礼手帳で世界とつながる

    この制度には「共通巡礼手帳」というスタンプ帳(無料)が使われます。熊野古道のスタンプとサンティアゴのスタンプを片面ずつに押せるようになっているんです。

    この手帳は、熊野本宮大社近くの「世界遺産熊野本宮館」や「田辺市観光センター」などで入手できます。詳しくは、公式サイトで確認してみてくださいね。(出典:田辺市熊野ツーリズムビューロー「二つの道の巡礼者」

    世界遺産の道を歩くだけでなく、国境を越えて世界中の巡礼者と繋がれるなんて、素敵ですよね。スペイン巡礼に興味がある方が、まず熊野古道を歩いてみる、というケースも多いようです。

    「熊野古道 お遍路」どちらを選ぶ?

    写真提供:(公社)和歌山県観光連盟

    さて、ここまで熊野古道とお遍路について、目的、道のり、日数、文化など、いろんな角度から比較してきましたが、いかがでしたでしょうか?

    結局どちらを選べば良いのか、私なりに、どんな人にどちらがおすすめか、最終的にまとめてみました。

    あなたはどっち派?「熊野古道」VS「お遍路」

    ▼「熊野古道」がおすすめな人

    • 週末や数日間の休みで、非日常の達成感を味わいたい人
    • 山歩きやトレッキング、美しい石畳や杉並木など、自然そのものが好きな人
    • 世界遺産の雰囲気や、海外の巡礼路(サンティアゴ)にも興味がある人
    • 体力に合わせて、日帰りから数日間のコースまで柔軟に選びたい人
    • 宿は温泉旅館やゲストハウスなど、観光も兼ねて楽しみたい人

    ▼「お遍路」がおすすめな人

    • 1ヶ月以上のまとまった時間をかけて、自分とじっくり向き合いたい人
    • 「お接待」など、地元の人々との温かい触れ合いを重視する人
    • 88ヶ所の札所を全て巡るという、「制覇(通し打ち)」に強い達成感を求める人
    • 寺院巡りや、弘法大師のゆかりの地を訪ねることに興味が深い人
    • 人生の節目などで、「心の旅」として歩きたい人

    私はやっぱり、運営しているサイトの地元でもある三重県の「熊野古道 伊勢路」から、まずはしっかり歩いてみたいなと思います!馬越峠の石畳は、写真で見るだけでも本当にきれいですからね。

    どちらも日本の素晴らしい巡礼文化を体験できる道です。ご自身の体力や日程、そして「何を求めて歩きたいか」という気持ちを大切にして、選んでみてくださいね。

    どちらを選んでも、安全対策や装備の準備は万全にして、決して無理はせず、心に残る素晴らしい巡礼の旅になりますように!

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