湯の峰温泉公衆浴場の「くすり湯」徹底解説

こんにちは、「三重県に行こう」のまるこです。

(今回は三重県のお隣、和歌山県からのレポートです)

今回は和歌山県の世界遺産・熊野古道エリアにある「湯の峰温泉」についてまとめてみました。

皆様は今、「湯の峰温泉 公衆浴場 くすり湯」と検索して、こちらをご覧になっているのではないでしょうか。

私も訪問前に調べたのですが、情報が少々複雑に感じられました。

「くすり湯」の他にも「一般湯」、それから世界遺産の「つぼ湯」というものがあり、どれに入れば良いのか、料金やルールの違いが分かりにくかったのです。

「くすり湯」が目当てだったのに、「つぼ湯」のチケットを買うのが一番お得とはどういうことか? 源泉100%と聞くけれど湯の熱さは? 熱すぎるのは苦手だけれど…。石鹸やシャンプーは使えるのか? 口コミを見ると混雑は? タオルなどのアメニティ事情、駐車場やバスでのアクセス、そして名物の温泉卵を「湯筒」で作ってみたいけれど…? と、多くの疑問がありました。

この記事では、私が行く前に徹底的に調べ、実際に行って分かった「くすり湯」のすべてを、できる限り分かりやすく、詳しく解説してまいります。

この記事の内容
  • くすり湯・一般湯・つぼ湯の料金と内容の違い
  • 源泉100%の熱さや石鹸使用のルール
  • アクセス、駐車場、アメニティの有無
  • 湯筒での温泉卵や周辺の食事処
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目次

湯の峰温泉 公衆浴場 くすり湯の詳細を詳しく解説

まず、湯の峰温泉の公衆浴場は、システムが少々複雑です。

「くすり湯」は独立した建物ではなく、「湯の峰温泉公衆浴場」という施設の中にあるお風呂の一つなのです。

ここには大きく分けて3つの入浴スタイルがあります。この違いを理解することが、満足への第一歩です。

くすり湯と一般湯、つぼ湯の決定的違い

「どれも温泉でしょう?」と思われるかもしれませんが、これが全く異なるのです。

一番大きな違いは、「源泉の濃さ(お湯の使い方)」と「入浴の目的」でしょう。

公衆浴場の受付で、訪問者はこの3つ(+貸切の家族湯)から選ぶことになります。

比較項目くすり湯一般湯(公衆浴場)つぼ湯
目的湯治・療養日常入浴・洗体世界遺産「体験」
源泉比率源泉100% (さまし湯)源泉50% (加水)源泉100% (加水可)
料金(大人)600円400円800円
石鹸の使用不可可 (推察)不可 (浸かるのみ)
形態男女別・共同男女別・共同貸切 (30分交代制)

簡単にまとめると、

  • 体を洗いたい方 → 「一般湯」
  • 濃い温泉に浸かりたい方 → 「くすり湯」
  • 記念・体験したい方 → 「つぼ湯」

という具合です。この「源泉100%」というのが、「くすり湯」が「薬」と呼ばれる理由なのです 。

「一般湯」は入りやすい温度にするために加水していますが、「くすり湯」は水を一切足さず、熱い源泉を冷ました「さまし湯」を使っているのです。

泉質と期待できる効能

ちなみに、ここの泉質は「含硫黄‐ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物温泉」 という、名前だけでも効能が期待できそうな本格的なものです。

硫黄の香りが温泉気分を盛り上げてくれますし、泉質に含まれるメタケイ酸による美肌効果も期待できる と言われています。

また、一般的適応症としてリウマチ性疾患や糖尿病などにも良いとされています 。

温泉の効能については、環境省がまとめている「温泉療養のしおり」にも、どういう症状に良いかが詳しく書かれているので、湯治に興味がある方は一度ご覧になると参考になるかと思います。(出典:環境省「温泉療養のしおり」)

ただし、泉質別の禁忌症として「皮膚又は粘膜の過敏な人」や「高齢者の皮膚乾燥症」も挙げられている ので、お肌がデリケートな方は長湯しすぎないよう注意が必要でしょう。

源泉100%の湯、その熱さは?

「源泉100%」と聞くと、熱くて入れないのではないか…と心配になるかと思います。

特に「つぼ湯」は、口コミで「かなり熱い」「熱くて入れなかった」 という声をよく見かけます。

もちろん、自分で水を入れて温度を下げることはできる ようです。

その点、「くすり湯」はどうなのでしょうか。

くすり湯は、源泉100%ですが「さまし湯」を使っているため、「40度弱くらい」の絶妙な適温なのです 。

実際に私も入りましたが、熱すぎず、ぬるすぎず、まさに「あ〜…」と声が出るような、ゆっくりと長湯できる最高の温度でした。

口コミでは「無色透明で消しゴムの様な湯花と焦げ硫黄臭」 と表現されていましたが、まさにそのような感じです。

細かい湯の花がふわふわ舞っていて、温泉の濃さを実感できます。

熱いお風呂が苦手な方や、じっくり温泉の成分を体に浸透させたい方には、自分で温度調整が必要な「つぼ湯」より、最初から適温の「くすり湯」のほうが断然おすすめできます。

口コミで分かる混雑状況

温泉地ではのんびりしたいもので、混雑は避けたいものです。

まず、「つぼ湯」は30分交代の貸切制なので、混雑時は確実に「順番待ち」が発生します 。特に週末や連休は覚悟したほうが良いでしょう。

一方で「くすり湯」や「一般湯」は共同浴場です。

私が見た口コミでは、「くすり湯は比較的空いていた」 という声や、「平日の夕方でつぼ湯は混んでいたが、一般湯は普通の混雑具合だった」 という声がありました。

私が平日の昼間に行った時も、「くすり湯」は2〜3人で、とても静かにゆっくりと浸かることができました。観光客の方はやはり「つぼ湯」に集中するようですね。

石鹸禁止?くすり湯の正しい入り方

これは湯の峰温泉で一番重要なルールかもしれません。

「くすり湯」は、その貴重な「源泉100%のさまし湯」の純度を守るため、石鹸・シャンプー・ボディソープ類の使用が一切禁止されています 。

「え、体洗えないの?」と思われるでしょう。その通りです。

「くすり湯」は体を「洗う(Bathing)」場所ではなく、温泉の薬効を体に「浸透させる(Soaking/Therapy)」場所なのです。多くの人が湯治目的で訪れるため、湯船の純度を保つことが最優先されているようです。

体をゴシゴシ洗いたい場合は、源泉50%の「一般湯」(400円)を利用する必要があります。

ちなみに「くすり湯」にも洗い場はあるのですが 、ある口コミによると、なんと蛇口から「たまご臭の濃い硫黄の冷泉が出る」 とのこと。かけ湯ですら源泉(冷泉かも)とは、徹底しています。

おすすめの入浴シナリオ
  1. まず「一般湯」(400円)に入り、そこで体をしっかり洗います。
  2. いったん服を着て、「くすり湯」(600円)に移動します。
  3. 「くすり湯」ではかけ湯だけして、源泉100%の湯にじっくり浸かり、薬効を体にしみこませます。

(※このシナリオだと合計1000円かかってしまいます。一番お得な方法は、次のセクションで解説します)

一番お得な料金とチケットの買い方

さて、ここまで読んで「結局、どのチケットを買えばいいの?」となっていらっしゃるかもしれません。

料金をもう一度整理します 。(すべて大人料金)

  • 一般湯(洗体OK):400円
  • くすり湯(湯治向き):600円
  • つぼ湯(世界遺産体験):800円
  • くすり湯(一日券):800円

ここで、旅人にとって非常に合理的とも言える選択肢があります。

それは、「つぼ湯(800円)」のチケットを買うことです。

なぜなら、800円の「つぼ湯」のチケットには… なんと「くすり湯(600円相当)」または「一般湯(400円相当)」のどちらか1回に無料で入れる特典が付いてくるのです 。

つまり、「くすり湯」単体(600円)で入るより、たった200円プラスするだけで、世界遺産の「つぼ湯」体験もできてしまうのです。これは非常にお得ではないでしょうか。

私のオススメプラン(訪問タイプ別)

【観光・体験重視プラン】

迷わず「つぼ湯」(800円)のチケットを購入するのがおすすめです!

<おすすめの回り方>
  1. 受付で800円払い「つぼ湯」の券を買い、順番待ちの札をもらいます。
  2. (待ち時間があれば、先に「湯筒」で温泉卵を茹で始めます)
  3. 順番が来たら「つぼ湯」で世界遺産入浴を体験します(30分)。
  4. 終わったら、そのチケットで「くすり湯」へ。
  5. 源泉100%の適温のお湯で、旅の疲れをじっくり癒します。

これで、世界遺産体験(つぼ湯)と、本格湯治体験(くすり湯)の両方を、たった800円で制覇できます。

【湯治・療養重視プラン(玄人向け)】

「くすり湯(一日券)」(800円)がおすすめです。「つぼ湯」には入れませんが、源泉100%の「くすり湯」に一日何度も入ることができます 。朝・昼・晩と入って、じっくり湯治効果を最大限に高めたい!という明確な目的がある方に最適です。

ちなみに、券売機ではPayPay、auPay、d払いなどのQRコード決済も使えて便利でした 。

湯の峰温泉 公衆浴場 くすり湯の訪問ガイド

「よし、くすり湯とつぼ湯、両方入るぞ」と決めた方へ。

ここからは、車やバスでのアクセス、そして「タオルはどうするか?」という問題など、訪問前に知っておきたい実用的な情報をまとめます。

無料駐車場の場所と注意点

車で行く場合、駐車場は必須です。

ご安心ください、公衆浴場のすぐ近くに「湯峯温泉公共駐車場」という無料の駐車場があります 。

台数は46台 と、温泉街の規模にしてはしっかり確保されている印象です。

ただ、この駐車場は公衆浴場の利用者だけでなく、「民宿 瀧よし」 さんをはじめ、温泉街の旅館の宿泊者も利用する共用の駐車場です。

週末や観光シーズンは混み合う可能性があるので、早めの時間に到着するのが安心かもしれません。

私が平日に着いた時は、半分くらい埋まっている状態でした。

バスでのアクセスと最寄りバス停

私は今回、熊野本宮大社をお参りしてからバスで向かいました。

最寄りのバス停は、その名も「湯の峰温泉」バス停です 。

バスを降りたら、徒歩1分もかからず公衆浴場の目の前に着くので、アクセスは非常に便利です 。

  • JR新宮駅からバスで約60分
  • JR紀伊田辺駅からバスで約90分
  • 熊野本宮大社からバスで約19分

特に、熊野本宮大社からバスで20分弱という近さは嬉しい点です。熊野古道を歩いた後や、本宮大社を参拝した後の「湯垢落とし」として立ち寄るのに完璧な立地です。

熊野本宮大社(本宮ルート)も素晴らしいですが、三重県側の熊野古道伊勢路、例えば熊野古道伊勢路の踏破日数を紹介する記事などもご案内していますが、伊勢路を歩いた方が、熊野三山巡りの仕上げとして湯の峰温泉に立ち寄る…なんて壮大なプランも最高でしょう。

バスタオルやシャンプーなどアメニティ

さて、日帰り入浴で最も重要な「何を持っていくか」という問題です。

結論から申しますと、タオルも、石鹸も、シャンプーも、備え付けはありません。

すべて持参する必要があります。

アメニティに関する注意点(最重要)

タオル

レンタル情報は見当たりませんでした。必ず持参しましょう。忘れた場合は、公衆浴場の売店でタオルや石鹸の販売があるようです (ただし売店が閉まっているリスクもあり )。

石鹸・シャンプー

  • 「くすり湯」は前述のとおり、使用禁止です 。
  • 「一般湯」は使用OKですが、備え付けはありません。持参するか、売店で購入しましょう。

ロッカー

「くすり湯」の脱衣所には、鍵付きのロッカーがありました 。脱衣所自体は「6人ほどでいっぱいいっぱい」 との口コミもあるので広くはなさそうですが、貴重品管理は安心です。

ネットで検索すると「シャンプー・リンス完備」という情報が出てくることがありますが、それは「湯の峰荘(yunominesou.com)」という“旅館”のお風呂の情報である可能性が非常に高いです 。

「公衆浴場」とは別物なので、間違えないようにご注意くださいね。

名物「湯筒」で温泉卵づくり

温泉に来たら、楽しみの一つは温泉卵です。

公衆浴場のすぐ前(川沿い)には、「湯筒(ゆづつ)」と呼ばれる、90℃の熱湯がゴポゴポと湧き出ている源泉があります 。

ここで、観光客が自由に温泉卵や野菜を茹でることができるのです。

卵はどこで買うの?

湯筒のすぐ近くにある「Vショップ 湯の峰店」という小さな売店で、温泉卵用の生卵(ネット入り、3個120円~)が販売されています 。

卵を湯筒に浸けて、待つこと約12〜13分 。ほかほかの温泉卵の完成です。

硫黄の香りがほんのり移って、最高に美味しいものです。野菜を茹でている地元の方もいらっしゃいました 。

ただ、この「Vショップ」、私が読んだ口コミ(2025年2月)では「行ったら閉まっていた」という悲しい報告もありました …。地元の小さなお店なので、不定休や早じまいもあるのかもしれません。

絶対に作りたい!という方は、念のため熊野本宮大社近くの売店などで事前に生卵と網(またはネット)を持参すると確実かと思いました。

しかし私自身何度もこちらで卵を購入していますが、閉まっていたことはなかったですよ。

塩を持参していくといいですよ♪

唯一の食事処「湯胸茶屋」

「お風呂上がりに、ちょっと休憩したいな」

湯の峰温泉の温泉街には、「湯胸茶屋(ゆむねちゃや)」という唯一の飲食店があります 。(※各旅館の食事処は除きます)

公衆浴場から歩いてすぐの場所にあって、朝7時から営業しているのが嬉しい点です 。

地元の食材を使った朝食セットや、もちろん湯筒で茹でた温泉卵も楽しめます 。

おすすめ「朝活」プラン

公衆浴場が朝6時から開いている ので、「朝6時に一番風呂(くすり湯)を浴びて、7時に湯胸茶屋で朝ごはん」という、完璧な朝活ができます。

テイクアウトもできる そうなので、「つぼ湯」の順番待ちの時間に利用するのも賢い選択かと思います。

湯の峰温泉 公衆浴場 くすり湯の総まとめ

最後に、湯の峰温泉 公衆浴場の「くすり湯」について、大事なポイントをまとめます。

「くすり湯」完全攻略のポイント

  • 「くすり湯」は湯治(とうじ)が目的。   源泉100%(さまし湯)で、温度は長湯に最適な40度弱。
  • 体を洗うのは「一般湯」(源泉50%)。 「くすり湯」では石鹸・シャンプーは絶対禁止。
  • 最も合理的なチケットは「つぼ湯」(800円)。 これで「くすり湯(600円分)」か「一般湯(400円分)」にも1回入れます。観光ならこちらがおすすめです。
  • アメニティは持参必須! タオル、石鹸、シャンプーは備え付けなし。売店での購入は可能(閉店リスクあり)。
  • セットで楽しみましょう! 「湯筒」での温泉卵づくりと、「湯胸茶屋」での朝ごはんもお忘れなく。

歴史ある湯治場のルールをしっかり守って、「本物の温泉」を体験するのは、本当に贅沢な時間でした。

三重の温泉も大好きですが、世界遺産の地で、こんなに力強い本物の湯治場を体験できるのは貴重でした。硫黄の香りと湯の花が、体に染み渡る感じがしました。

この記事が、あなたの湯の峰温泉 公衆浴場 くすり湯での体験を、より豊かにするお手伝いができれば幸いです。

本記事に掲載されている料金や営業時間は、私(まるこ)が調査した時点(2025年11月)の情報です。

特に料金の改定や、清掃による臨時休業(夏と冬に源泉清掃のための臨時休業があるようです )の可能性もあります。

せっかく行ったのに入れなかった!とならないよう、お出かけの前に、田辺市熊野ツーリズムビューローなどの公式サイトで最新の情報を必ずご確認くださいね。

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